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2008年9月15日 (月)

【読書】『日本人の死に時』

今回は、久坂部 羊 氏の『日本人の死に時』を読みました。

久坂部 羊 氏は、在宅医療の医師であり、作家としても『破裂』などのヒット作を書いた方です。

この本は、タイトルが『日本人の死に時』、副題が「そんなに長生きしたいですか」と目を引きます。ただタイトルが奇抜なだけではなく、新書として最近読んだ中では一番と言える、凄く内容の濃い良著でした。

この本は、作者が在宅医療を通して体験した老人医療の理想と現実を元に構成されています。
実際に死を迎える時に、どういう逝き方が良いのかを、現在の医療、家族などの周囲の人々、医師などの立場で考察しています。

延命治療をして少しでも長く生きるか?
無理な延命治療をせずに天寿をまっとうするか?

それぞれの課題・問題について著者の考えが述べられています。
基本的に著者は、無理な延命治療で患者自身が苦しむより、静かに逝かせてあげる方が良いのではないか?という立場で論じています。 (勿論、医学的治療を否定はしていません)

私の父方の祖父・祖母は、前日まで元気だったのですが、突然、心臓発作・くも膜下出血でそれぞれ他界しました。あまりの突然さに周囲も困惑したほどです。でも、特に苦しい思いを長くすることもなく、静かに逝ったのは上手な逝き方だったのかも知れません。

母方の祖父は、脳梗塞で倒れ入院しました。
様々な機器を繋がれた状態で1年近く、意識のないまま入院をした後に他界しました。お見舞いに行く度に痛々しい姿を見るのが辛かったことを思い出します。

どちらが良いのか簡単に結論づけられることではないですが、もし自分だったら、どちらの最後が良いのかを考えてみるのも必要かも知れません。

世の中、健康ブームです。スポーツやアンチエイジングも流行っています。そういった表面上のことだけでなく、自分の最後を想像することで、今をどう生きるかを考える必要もあるのではないかと哲学的な考えも述べられています。
この本を読むと、日頃マスメディアから流れる「健康ブーム」に踊らされている自分に気づいたりします。

この本の内容は、以前に読んだ『「健康」という病』 米山 公啓 (著)のスタンスとも似ています。

最後に・・・
例えば、胃ガンになった場合、
胃を全摘出→10年延命。(ただし、食事・お酒など制限あり)
治療せず→余命1年。(好きなものを食べ、飲める)
という選択肢があったとします。
食べることが好きな人だったら、たくさん食べられない10年より、楽しい1年を選ぶかもしれません。

この本読んで嫁さんに言いました。
「助からないときは無駄な延命治療はナシでお願い・・・」
その分、今を楽しんで生きたいですね!病気を治して!



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