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2007年11月24日 (土)

【読書】「武士の家計簿」

今回は、磯田道史氏の著書「武士の家計簿」を読んでみました。

磯田氏は、日本社会経済史を専攻して、大学の非常勤講師などを務めている方です。

この本は、副題に「加賀藩御算用者の幕末維新」とあるように、加賀藩の会計係だった猪山家の37年分の家計簿を元に幕末~維新にかけての武士の生活状況を解析したものです。
武士の生活状況は意外と研究されていないらしく、著者が古本屋で猪山家の資料と出会った時の興奮ぶりが、この本の冒頭で紹介されています。

こうかくと、武士の生活状況を解析した堅い本のイメージがありますが、内容的には猪山家が幕末~維新をどのように過ごしてきたのか、小説のストーリーのように描かれています。
目新しい内容で、非常に面白く読む事が出来ました。

この本から、学ぶべきポイントは、
御算用者(会計係)という、実務には長けているが武士としては身分の低い猪山家の人々が、幕末~明治維新にかけて、身につけている実務能力で出世をしていく部分にあると思います。

明治維新という、非常に大きな社会変化の中で、名目だけの武士(過去はコレが偉かった)は没落し、実務能力を持った身分の低い武士が成功していく・・・
現代社会でも、古い考えに固執して衰退していく人がある中で、自分の能力に磨きをかけてチャンスを掴み取る人がいるのと共通点を見出す事ができます。

猪山家もこうして成功するわけですが、時代が大正に近づくにつれ、また状況も変わっていく。。。

常に変化に対応していくというのは、難しいことだと感じます。
そんな中でも、実務能力を持っている人間はチャンスが巡ってくる確率が高いことを改めて感じます。やはり、勉強は大事ですね。
あとは、ブレない意思の強さと柔軟性が必要だと思います。

明治維新の武士に比べれば、現代社会の変化など、微々たるものかも知れません。
自分ももう少し、強くしなやかに生きれるように、勉強するしかないですね。

武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書) Book 武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)

著者:磯田 道史
販売元:新潮社
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