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2007年3月

2007年3月29日 (木)

【読書】「数字と人情」

今回は、清水佑三氏の著書「数字と人情」を読んでみました。

著者は、英国コンサルタントなどを経験し、現在は日本エス・エイチ・エル株式会社の代表取締役社長をしておられる方で、ビジネス関連の書籍等も複数書かれています。

この本では、数字と人情という側面から、著者の考え(経営論・人間論)を述べています。
はじめに、数字とは何かを効用と限界を例に挙げて説明し、数字に強いとはどういうことかを論じています。
会計や経理ができることではなく、数字から何を感じられるかが、数字に強い定義となっています。ギャンブルをやる人は、数字に強い部類の人間だという記述もありましたが、勝っている人は確かに数字に強い人ではないかなと思います。でも、多分、大多数は負けているので・・・単純にギャンブルをやるかどうかではない気がしますが・・・

その後で、人情について述べられていますが・・・
人情に関しては、かなり著者の思いが先行したのか、若干、まとまりを欠いている感じがして、少しポイントがボケてしまっているのが残念です。
ただ、書かれている内容は共感できる部分が多くありました。

要は、世の中で言われている成果主義とは、本来数値化できない人間を数値化し、それにより処遇を決めるシステムであり、このやり方では、ギスギスした人間関係の職場が出来上がり、結局、うまく行かない。
経営者とは、数字に強くかつ人情がある経営が出来て成功するということを述べています。
確かに・・・意気に感じて仕事をする機会って少なくなっているかも知れませんね。

あと、この本で印象的だったのは、マーケティングリサーチの胡散臭さを指摘した所で、確かにマーケティングって数字が出て説得力があるようで、意外と結果は違ったり・・・
なんて、経験ありませんか?
私は、結構、ココは読んでいて「そうそう」って感じでいたが・・・

あとは、ことわざに関しても、外国との比較を含めて論じているのですが、結構、この視点も面白いと思いました。

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2007年3月28日 (水)

【読書】「いい人生の生き方」

今回は、江口 克彦 氏の著書「いい人生の生き方」を読んでみました。

江口氏は、PHP研究所代表取締役社長であり、長年にわたり松下幸之助氏の元で仕事をされた方です。
内容を読むと、松下幸之助氏の影響を大きく受けているなぁと感じる部分が多くあります。

この本は、『「いい人生」は「普通に生きる」ことから生まれてくる』と前書きにあるように、意外と難しい「普通に生きる」為の心構えが書かれています。
静かで力強い口調で語りかけてくるような文章で、著者の強い信念・信条が文章からも伝わってくる一冊です。

内容的に自分の心に響いた言葉を紹介すると・・・

『運が強いとは、何事もプラスに解釈することだ』
確かにそうかも知れません。心に余裕がある時は、そう思えるのですが・・・

『比べるべきは他人ではなく、過去の自分自身にすればよい』
人はついつい虚勢を張ってしまう。それは、他人と比較するからであり、他人は無限にいるので、それではいつまでたっても幸福感は得られない。
だから、過去の自分と比較する。
うーん、これは響いた言葉ですね。自分は無駄にプライドが高いところがあるので、この言葉は目から鱗的な感じがしました。

この本には、こういった教訓が沢山書いてあります。
何か悩んだり、行き詰ったら、開いてみたい一冊です。
この本は、手元に置いて、繰り返し開き、一杯線を引きたくなる本ですね。

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2007年3月26日 (月)

【読書】「コーポレート・コーチ」

今回は、伊藤守氏の編著「コーポレート・コーチ」を読んでみました。

この本は、株式会社コーチ・トゥウェンティワン(http://www.coach.co.jp)の人気メルマガ「WEEKLY COACH」の中から厳選された50のCoach's Viewという、伊藤氏をはじめとするプロのコーチのエッセイをまとめたものです。

世の中、コーチングに関する書籍が多いですが、書かれている内容を実践しようとしてもなかなか難しい、現実はそうはいかないといったことが多いのではないでしょうか?
この本は、ココをこういう風にしなさいという上からの視点でなく、皆さんも一緒に考えて見ましょうといった日常にありそうなエピソードが主でまとめられており、自然に自分の中に取り込んでいく事ができます。
また、プロのコーチ自らが、コーチされたり考えさせられたりといったエピソードもあり、皆、試行錯誤なんだなぁと感じます。

私も息子のサッカーチームの父兄コーチとして、微力ながら協力させてもらっていますが、これが意外と難しいんでよね。子供達をその気にさせるのが・・・
こういったところでも活かせそうなエピソードもあるので、参考になりました。

これは、本棚にキープしようと思います。
また、WEEKLY COACHのメルマガは早速、登録しました。楽しみです。(^^♪

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【読書】「リクルートのDNA」

今回は、江副浩正氏の「リクルートのDNA」を読んでみました。

元リクルート社長の江副氏は、ご存知の通り一連の「リクルート事件」で世間を賑わした方ですが、私自身はそういった負のイメージを強く持っていました。
ただ、逆にリクルートという高収益企業の創業者であり、その着眼点と手腕を高く評価する方も多いと聞いていましたので、新聞広告を見てすぐに書店で購入しました。

今回は、その江副氏がリクルートの創業当時からの成功や失敗談を交え、自身の考えを述べています。読んでいて非常に飾らない言葉で書かれており、江副氏の人柄の一端を感じさせます。自分が思っていたより、控えめで普通の方だなぁという印象です。

ベンチャーのパイオニア的な方なので、その考え方は非常に独創的かと思いましたが、逆に先輩方(松下幸之助氏、本田宗一郎氏、盛田和夫氏)などとの交流で学んだことや、一緒にリクルートを支えてきた仲間の意見をうまく咀嚼して自分の物にしていくという方法を取っています。
自分自身の能力で仕事を進めるというより、うまく周りの方を仲間に引き込んで行くといった感じです。
ですから、リクルートを辞めてから自ら起業する方が多い、自由闊達で企業家精神を持った人材が育つ環境が出来ているようです。
それが、リクルートのDNAということです。

この本を読んでいて、リクルートに入社した先輩を思い出しました。今は何をされているのかわかりませんが、当時、こういった組織風土が気に入ったと言っていたことを思い出しました。私は、就職時にそこまで考えてなかったなぁ・・・とちょっと、反省です。^_^;

起業に少しでも興味のある方は、読んでみたらいいのではないでしょうか?
何か刺激を受けると思います。

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2007年3月25日 (日)

【読書】「ウェブ進化論」

今回は、梅田望夫氏の著書「ウェブ進化論」を読んでみました。
この本は、以前に読んだ羽生善治氏の「決断力」(←すごく良い内容でした)の中で触れられていたので、読んでみることにしました。

内容としては、リアル(現実)社会を「こちら側」、ネット社会を「向こう側」と分けて、現在、世界でその成功を賞賛されているグーグルを例として、ネットの過去から現状の分析。また、今後のネット社会(Web2.0)の可能性を述べています。

読んだ感想としては、・・・という感じですね。
書かれている事は、もっともな内容だと思います。
グーグルは成功を収めていますから、現在のネットにマッチした会社であり、それ故に成功しているわけですから。
また、ネットの可能性についても、これから更に飛躍的に発展していく可能性が大いにあることもその通りだと思います。
ただ、良い可能性のある反面、悪い可能性についても著者の考えを述べるべきと思います。旧態以前のマスメディアは負の面しか報道しないと負の面を切り捨ててしまうのは、片手落ちの感があります。
この本の中で羽生氏が登場してくるのですが、ネットはツールとしては非常に有効であるが、その先は『人』が重要となってくるとの内容があります。
さすが、羽生氏という感じで鋭い考察がされています。

内容的に読み返して思ったのですが、どうも「こちら側」に対してどこか見下した様な感じがするのは、私の読解力不足のせいでしょうか?
「こちら側」があって、つまりこちら側を作る人がいて、初めて「向こう側」があってそれを活かす人がいる。この両方がWin-Winの関係でないと健全な発展はない気がします。
旧態依然の「こちら側」についても、良い面は沢山ありますし・・・
もう一つは、アメリカ的な着眼点で論理展開されていますが、日本には日本の良さがあるわけです。今後、ネットが発展しても日本の良さは必ず活きると私は考えます。

アメリカは歴史が浅く、多民族国家であるゆえに合理的なルールが必要でした。
日本はアメリカの州ではなく、歴史のある国ですから、温故知新ではないですが過去も大事にしていく必要があると思います。
その上で、物事は常に変化していくので、それをうまく日本にあった形で導入すればよいわけです。アメリカンスタンダード=グローバルスタンダードではないと思います。

そのうち、アジアスタンダード=グローバルスタンダードの時代が来ると私は思っています。

梅田氏のブログ(http://www.mochioumeda.com/)には、多くの反響が寄せられているようですが、若い世代には受けが良いと思いますね。

でも、10代に聴いた時、「尾崎豊」には共感できても、今30半ばで聞いた「尾崎」にはもう共感できない感じがしてます。(人もだんだん変わるということですね)
ちょっと、もったいぶった表現ですが、こんなたとえしか思いつかなかったので・・・<(_ _)>

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2007年3月20日 (火)

【読書】「美しい国へ」

今回は、安倍晋三首相の著書「うつくしい国へ」を読んでみました。
この本は、発刊当初、マスコミでも大きく取り上げられ、評論家や政治家などが、賛否両論を述べられていたのですが、個人的には良くまとまった読みやすい本であると思います。

政治家としての安倍晋三の目指す方向はどこにあるのかを理解するには十分な内容ではないでしょうか?
一部のマスコミ報道では、具体的内容に乏しいなどと伝えられていましたが、巻末のあとがきに「政策提言の為の本ではない」と明言されていますし、良いのではないでしょうか。

個人的には、共感できる部分が多かったように思います。
この本で、私が考えるポイントは、自国に対する誇りという部分ですね。
以前に「国家の品格」を読んだ時にも思ったのですが、大東亜戦争という過去があるゆえに、日本人として何か自分達を卑下してしまう後ろめたさを感じている人が多いのではないでしょうか?(私もそんな一人でしたが・・・)
でも、日本は海外の文化を取り入れ、それを改善して自分達のものにするという優れた国民性を持っています。仏教、禅、神道などを融合(併合)させたり、工業分野でも改善を武器に世界的な企業がいくつもあります。もっと、誇りを持つべきと思いますね。

「諸行無常」・・・世の中は常に移り変わる。
今、日本は大きく変わる時にきているような気がします。
この本に書かれているように、憲法、自衛隊、外交(対米、対アジア)、教育・・・

この辺の問題では、一種、感情的な反対意見もでますが、これらは戦後の教育によるものの弊害もあるのではないでしょうか?(マスコミ報道にも問題はあると思いますが・・・)
自分もそうですが、大東亜戦争などの近代史を学校で詳しく教わっていませんし、東京裁判についても詳細はほとんどわかりません。(最近は少し、本を読んで勉強はしましたが・・・とても理解は足りないですね)
当然、良い部分と悪い部分を正確に事実として教える必要があると思います。
縄文時代~安土桃山時代の年号を覚えるより、株などのマネーゲームの教育?を行うより、こちらが大事と思います。教育改革審議会などでもこういったことは、話あわれていないのでしょうか?

変化の時代ですから、自分自身で判断する自己責任が必要な時代と思います。
マスコミから流れる一方的な情報だけでなく、自分の目で見る「現場・現物主義」も必要だなと思います。
そんな思いもあって、靖国神社にも行ったわけですが・・・

まぁ、色んな人が、今の諸問題を考えるきっかけになるといいなぁと思う一冊でしたね。

ただ、最近の政治状況を見ると、もう少ししっかりして欲しいですよ!安倍さんって感じですが・・・5000円のミネラルウォーターはないよなぁ・・・

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2007年3月15日 (木)

【読書】「ツキの法則」

今回は、大阪商大学長の谷岡一郎氏の著書「ツキの法則」を読んでみました。

私はご存知の通り、競馬にハマってますが・・・
競馬以外にもギャンブルをやる方には是非オススメの一冊です。

この本は、宝くじ、競馬、パチンコ、ルーレット、スロット、バカラ、ブラックジャックなど様々なジャンルのギャンブルに対して、統計学的なアプローチから「賭け方と勝敗」を考察しています。

大事なのは、控除率・・・
宝くじは約53%、競馬は25%、パチンコ3%などとなっており、大数の法則(要は回数を多くすればするほど)によって、収支は100-控除率に落ち着いていく。
つまり、宝くじは非常に非効率だし、競馬もトータルで勝ち続ける事は難しいし、長く続けけ、ある程度利益を出すならパチンコが有利となる。
などの内容が書かれている。
また、反面教師として、必ず負ける賭け方などは、非常に面白い。

ここ数年、競馬をしていて回収率が向上してきた要因として、「買い目を減らす」ということを心がけているが、これは大数の法則に対して賭ける回数を減らす効果があるということになっており、効果的である事が裏付けられてホッとした。
また、本命より穴狙いの方が、賭け方としては利にかなっているそうである。
要は、負けを少なく、勝つ時に大きく勝つ!
これが大事なようだ。

ただ、ギャンブルはギャンブル。。。
宝くじを何百枚も買ったり、マーティンゲールの様な追込み型の賭け方を繰り返すと、破滅への道へまっしぐら・・・
あくまで、小遣いの範囲で楽しくやるのが一番というのが結論かな。

この本の内容から言える競馬のマシな賭け方としては、
1.レースを絞る
2.買い目を絞る
3.ある程度以上の配当を狙う
ということになるだろうか・・・

そういえば、オススメ競馬本で紹介している「人間の条件」に書いてある、馬券の買い方(マネージメント)を読み返してみると、理にかなっているように思える。

内容としても面白いし、馬券力向上の為にも、この本も本棚にキープ決定とすることにした。

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2007年3月14日 (水)

【読書】「人間的魅力の研究」

今回は、故 伊藤 肇 氏の著書「人間的魅力の研究」を読んでみました。
この本は昭和55年に発刊されたものですが、著者はその直前に他界されています。

内容としては、人間的な魅力を
1.深沈厚重の魅力・・・西郷隆盛、瀬島龍三など
2.磊落豪雄の魅力・・・桐野利秋、ガンジー、道元など
3.聡明才弁の魅力・・・曹操、鮎川義介など
の実在した人物を例に挙げ、それぞれの魅力を考察している。

人物論は、ものすごく好きな人かものすごく嫌いな人を書いたものだけが成功すると書かれているように、それぞれの内容の切り口は鋭く、面白い。

私にとっては、良く知らない人物も書かれていたが、
いわゆる、一流の人間の色々な面を知る事ができて参考になった。
人を見る時の幅が広がるきっかけになるかも知れない。
本棚にキープすることにした一冊である。

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2007年3月 7日 (水)

【読書】「タイム シフティング」

今回は、ステファン・レクトシャッフェン氏の著書「タイム シフティング」を読んでみました。
はじめにこの本を手に取った時は、副題についている~無限の時間を創り出す~という所から、時間を如何に効率よく使うかを書いた本だと思ってました。
ビジネス書では、時間の効率化ノウハウ本が多いですからね。

でも、内容を読んで「ビックリ!?」・・・その訳は・・・二つ。
一つは、この本に書いてある内容は、その逆に「何もしない時間を持つ=今を意識する」がテーマだったこと。
もう一つは、この本に書かれている感覚を、ここ数ヶ月で自分が体感していたこと。

今の現代人は忙しいですよね。
私も時間に追われて生活をしてました。
なんでも効率化して物事を数多くこなそうとしてました。
でも、ここ数ヶ月、ゆっくりした時間を過ごした時に、普段は車で通り過ぎるだけの場所を自転車や歩きでゆっくり移動してみると、色々な新しい発見があったりしますよね。
道端の花とか、周りの景色とか・・・

この本に書かれているタイム シフティングとは、まさにそんな感じで、ギアチェンジしてスピードを落としてみようという内容です。
基本的な考え方は、「禅」と共通ですね。
欧米でもこういう「禅」的な考えを持っている人がいることには少し意外な感じがしましたが・・・

スピードを落として「今」を意識すると、ストレスやプレッシャーから開放される感じがするんです。
だって、それらの原因(要因)は、過去or未来にあって、「今」には無いはずですから。

この本は、そんな感覚がわかる人にはわかるし、わからない人にはわからない内容かも知れませんね。

でも、個人的には、忙しい・・・と日頃思っている人に、是非読んで欲しいと思います。
ただ、結構、厚い本なので読むには時間がかかりますが・・・忙しいと読めないかも・・・

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