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2007年2月 9日 (金)

【読書】「武士道」

浅田次郎氏の対談エッセイの中で、「一度は『武士道』を読んだ方が良い。」ということが書かれていたのですが、浅田氏が薦めていた 矢内原忠雄氏が訳した新渡戸稲造氏の「武士道」を図書館で見つけたので読んでみました。

最近、この新渡戸稲造氏の「武士道」が脚光を浴びているそうで、本屋さんでも「武士道」関係の本が多く並んでいます。

内容としては、病気療養中でアメリカに滞在していた新渡戸氏が「武士道」を諸外国に伝える為に英語で書かれた本を日本語に訳したものです。
文体が古いので、読むのに労力がいりましたが、その分、じっくりと噛みしめて読む事ができました。

武士道=義、勇、仁、礼、誠をはじめ、どのような体系であったか、また武士や庶民の間でどのような働きをしていたかが書かれています。
日本人としては、内容的には違和感もなく受け入れられるでしょうが、これを読んだ外国人達は、非常に衝撃を受けたと思います。
当時の日本は、諸外国に比べ低い地位に見られていたのですが、その中で、諸外国の文化(宗教や文学)と対比させつつ、誇張せず、卑下せず、日本の「武士道」とはどういうものかを伝える姿勢はスゴイと思いました。
現代では、「武士道」そのものを100%受け入れるのは難しいと思いますが、日本人のアイデンティティーとして、持つべき部分も多くあると思います。

印象的だったのは、新渡戸氏が金拝主義に急激に変化している日本を嘆いている部分があるのですが、それって・・・今でも言われていることと同じ。
つまり、日本人は100年間、同じ問題から抜けきれていないってことですかね。
うーん、考えさせられます。

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